ベッサマチック

デッケルマウントを共用可能に

by ジャンク大帝

カメラについて

 フォクトレンダー社から発売されたレンズシャッター式一眼レフである。コシナ製ではない。数々の欠点を備えた,魅力的カメラだ。
 なお,ここで紹介するカメラは,ジャンクではない。

入手

 2001年7月に,東京のある店のセールで購入。

趣旨

 ベッサマチックは,デッケルマウントとよばれるレンズシャッターを備えたマウントを採用している。デッケルマウントは,ほかにレチナ・レフレックスやバルダマチックなども採用しており,レンズシャッターカメラとしての共通マウントのような性格をもっていた。
 基本的に共通のマウントであるが,それぞれのカメラメーカーごとにメーカー識別用の「爪」があり,これが実際にはレンズの共用を妨げていた。この「爪」を削り取れば,レンズの共用が可能になるという記事はあちこちでよく見かけるが,具体的に記載されたものを見たことがないので,ここで紹介しておく。

ポイント

 上の画像で,左が,Retina Reflex用レンズのマウント,右がBESSAMATIC用レンズのマウントである。赤で囲んだ部分のように切り欠きの位置が異なるが,基本的に同じマウントである。この切り欠きの位置が異なるため,BESSAMATICにRetina Reflex用レンズを取りつけようとしても,下の赤で囲んだ「爪」がじゃまをして取りつけることができない。したがって,この「爪」を削れば,BESSAMATICにRetina Reflexのレンズを取りつけることができるようになる。

補足

 このBESSAMATICは,ボディのみで購入した。その後,標準レンズColor-Skopar 50mm F2.8をさがすが,単体で安価に売られているものを見つけることができなかった。一方で,Retina Reflex用標準レンズXenar 50mm F2.8を安価に見つけることができたので,この改造にふみきることにしたのである。
 また,126カートリッジフィルムの製造停止後,そのフィルムを使うカメラの価格は下がっているようで,標準レンズXenon 50mm F1.9つきのINSTAMATIC REFLEX (Retina Reflexと同じデッケルマウント)をさがすのも1つの方法だろう。
 なお,上の画像でBESSAMATICにつけてあるレンズは,INSTAMATIC REFLEXについていたXenon 50mm F1.9である。

(公開日:2001年08月12日)

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