ニコンEM

シャッターのすきまにマスクをはめれば

by ジャンク大帝

カメラについて

 1980年に発売された,「リトルニコン」という愛称をつけられた小型軽量一眼レフカメラ。絞り優先AE専用という割り切った仕様のため使いにくい面もあるが,歴代ニコン一眼レフカメラのなかでももっとも軽い部類に入るボディであるというメリットは大きい。

目的

 スクエアフォーマット化しても,フォトミックファインダー付「ニコンF」は大きく重い。また,露出計はTTLではないので,フィルタを使いたいときに,少しとまどってしまうこともある。「ニコンEM」をベースにすれば,軽くてAEも使えるというわけだ。

手順

 今回の「改造」も単純に,シャッター部分に24mm×24mmに開いたマスクをとりつけるだけである。したがって,撮影可能な枚数が増えるわけではない。マスクの材料としては,「ニコンF」のときと同様に,フジフィルム製のフロッピーディスクを利用した。

 「ニコンF」が横走りシャッターであるのに対し,「ニコンEM」は縦走りシャッターである。その機構の差なのかもしれないが,「ニコンEM」は,シャッターが走行する空間との間に,割と大きなすきまがあった。そこで,フロッピーディスクのシャッターの開口部を24mm×24mmに広げ,そのすきまにつっこんでみた。これでシャッターを動作させてみても,シャッター幕に干渉しないことを確認できたので,「縁」をつけて動かないように固定した。

 ファインダー部にもマスクをするのだが,左側を完全にふさぐと,露出計が見えなくなってしまう。指針式の露出計が内蔵されているところが,「ニコンEM」の人気のポイントらしいのだが,こういう場合には自ら光るLED式の方がありがたいということだ。この部分の工作は,追ってもう少しきちんと仕上げることにしよう・・・・

(公開日:2003年03月05日)

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