ブローニー ターゲットSix-16

スプールさえあればなんとかなる

by ジャンク大帝

カメラについて

 1946年から1951年にかけて発売されたボックスカメラ。ボックスカメラとしては,比較的後期の製品と言える。画面サイズは65mm×105mmとかなり大きく,絶版になった616フィルムを使用する。616フィルムは,1932年から1984年まで供給されていた。

616フィルム

 616フィルムはすでに供給されておらず,120フィルムを代用することを考える。フィルム送りは赤窓式なので,120フィルムを代用したときのコマ送りの目安を調べると,次のようになった。
 1コマ目 2 o。3
 2コマ目 4 ○o
 3コマ目 7 o。8
 4コマ目 9 ○o10
 5コマ目 12 o。13
 6コマ目 14 ○o15
このように,120フィルムで6コマ撮影できるようである。

スプール

 616フィルムは120フィルムにくらべて幅が広い。また,スプール中心の穴が小さい。巻き上げノブに連動させることと,安定した巻き上げのために,巻き上げ側は,616フィルムのスプールを利用することにした。

 供給側は,その都度フィルムを巻きかえたりせず,120フィルムをそのまま使えると便利である。そのための継ぎ足を,120フィルムのスプールを使って作成した。

 このようにして,616フィルム用のカメラで120フィルムを利用することができるようになる。ただし,かなり長い画面になってしまうことと,中心に写したいものが中心にこないという問題がある。もっとも,このカメラのファインダーでは,厳密なフレーミングは容易ではないが。。。
 なお,巻き上げ側には616フィルムのスプールが必須である。

(公開日:2003年05月10日)

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