キヤノンFPは,1964年に発売されたキヤノンFXから外光式露出計を省いた機種である。当時,「プロは内蔵露出計を使わない」という風潮があったようだが,この機種は外付け露出計への配慮がきちんとなされており,FXの廉価版という位置付けの方が強かったのではないだろうか。
FL50mm F1.8レンズが,粘着テープでしっかりと固定されていた。粘着テープをはがしてみると,案の定,マウントがぐらぐらになっていたのである。
早速,分解にとりかかる。まずは,マウント上下の2つのネジをはずす。
すると,この部分のカバーが簡単にはずれ,マウントを固定するネジがすぐにあらわれる。このボディは,この4つのネジが緩んでいたので,きちんとしめなおすことにした。
このカメラは,マウント部をこのように簡単にはずすことができる。他のマウントを移植することも容易ではないだろうか。それは将来の課題になるだろう。
(公開日:2002年12月11日)