ニコンF

ちょっとの「ずれ」がたいへんなのだ

by ジャンク大帝

カメラについて

 1959年に発売された,世界最高の一眼レフカメラ。このカメラ以降,35mm判高級カメラの主流は,フォーカルプレンシャッターを持つ一眼レフカメラになった。
 ニコンFは,1972年まで発売された,ロングセラーモデルでもあった。ここに取り上げるボディは,No.687****なので,1960年代中期〜後期のものと思われる。

入手

 2000年1月に,ある方のご厚意でお譲りいただく。

問題点

 シャッターを切るとき,ミラーがあがらないことがある。

調査

 シャッターレリーズを何度もおこない動作を観察したところ,ミラーの駆動部にはとくに問題がなく,シャッターが開くタイミングと,ミラーがあがるタイミングがずれているだけであることがわかった。
 シャッターレリーズボタンを押しこんでいくと,やがてシャッターが開く。このとき同時に,ミラーがあがらなければならないのだが,さらに押しこまないとミラーがあがらない。低速シャッターのときは間に合うが,高速シャッターのときは,レリーズボタンをそこまで押しこむ前に,シャッターの動作が終わってしまう。
 その結果が,ミラーがあがったりあがらなかったり,という症状としてあらわれていた。

分解

 シャッター関係の動作に問題がありそうなので,とりあえず,底面を開いてみることにした。

 その結果,このネジを調整することで,シャッターが開くタイミングを変更できることがわかった。

(公開日:2000年01月20日)

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