ピロート・スーパー

ミラーには要注意

by ジャンク大帝

カメラについて

 1939年に,ドイツのKW社が製造した6×6判の一眼レフカメラ。ミラーをシャッターとした簡素なしくみをもつ。レンズは,独自のスクリューマウントで交換可能であり,3種類の標準レンズが用意されていたようだが,望遠レンズや広角レンズは発売されなかったらしい。

入手

 2000年6月に海外通販で購入。

問題点

 このカメラは,ジャンク扱い買ったものではない。
 しかし,取り寄せて手入れしているとき,ミラー表面の汚れを軽く拭き取ってやろうと無造作に触れたところ,表面の銀が「あっ」というまにボロボロに砕け散ったのである。

再生への工夫

  ミラーを交換するしかない。
 代用するミラーとしては,次のようなものが考えられる。

 1.ジャンクの二眼レフカメラを入手し,ミラーを流用する。
 2.普通の裏面鏡を適当な大きさに切って代用する。
 3.ジャンクの35mm一眼レフカメラのミラーを無理矢理使う。

 1は,適当なジャンクの二眼レフカメラが手もとにないので,却下。2が素直でよいかと思ったが,適当なジャンク品が手もとにあったので3の手法を選んだ。
 ミラーは,ジャンク品のペンタックスKMとプラクチカMTL3から取りはずした。2枚並べると幅は少し足りないが,長さは十分である(むしろ,あまる)。

結果

 本来のミラーは,よくある二眼レフカメラ同様に台形であるが,このように35mm一眼レフのミラーを2枚並べただけでは長方形であり,幅が一部で足りない。しかし,これでもスクリーン上のケラレは感じられず,フレーミングやピントあわせには,問題ない。

 いや,ピント合わせには少し問題がある。
 中央部およびその上は問題ないのだが,下の方では,像がかすかに二重になっている。中央や上部は,おそらくPENTAX KMのミラーがはたらいているのだろうが,下部はPRAKTICA MTL3のミラーがはたらいているのだろう。ということは,プラクチカのミラーは,裏面鏡なのか?
 それとも,無理にミラーを2枚並べない方がよかったのかな?

(公開日:2000年07月16日)

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