ホビージュニアカメラ

ボルタフィルムをつくる

by ジャンク大帝

カメラについて

 豊橋市の大真精機という会社が製造したカメラである。発売時期ははっきりとわからないが,セットに含まれていたフィルムの使用期限が1982年9月になっているので,1980年ころの製品ではないかと考えられる。

入手

 2009年8月に入手。

症状

 レンズが,まっ白に曇っている。

レンズを清掃

 レンズの表面は,レンズリキッドをつけたクリーニングペーパーで拭くことで,簡単にきれいになった。しかし,レンズの裏側も激しく曇っている。シャッター側から綿棒を突っこんでみるが,絞りが固定されていて綿棒が通らず,レンズの中心付近しか清掃できない。ただ,綿棒が届いた範囲はきれいになったので,レンズを分解できれば,簡単に清掃はできそうである。
 レンズの周囲に,レンズ名等を記載したリングがあるが,これを剥がしてみるとネジがあらわれた。そのネジをはずせば,レンズを取り出すことができる。これで,レンズの裏側の清掃も完了した。

ボルタフィルムについて

 ボルタフィルムは,幅35mmのフィルムが,裏紙とともにスプールに巻かれたものである。幅35mmというのは,パトローネ入り35mmフィルム(135フィルム)と同じなので,ボルタフィルムの裏紙とスプールがあれば,簡単に巻きかえができるのである。
 フィルムの終わりに位置にしるしとなる折り目をつけたら,つぎにフィルムの始まりの位置に,あたらしい35mmフィルムをテープでとめる。ここで暗室での作業に入り,フィルムを終わりの位置の折り目のところまでひっぱりだしていく。フィルムをカットしたら,終わりの位置を合わせて,スプールにフィルムを巻きとっていく。最後まできれいに巻きこめたら 完成だ。

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