ウェルミーフレックス

ピンホールカメラに改造

by ジャンク大帝

ウェルミーフレックスについて

 1950年代前半の,国産前玉回転式廉価版二眼レフカメラである。

入手

 バラバラになった状態で,実家から見つけ出した。

どうする?

 見つけ出した時点で,ほとんどのパーツがバラバラの状態であった。とくに,シャッターメカニズムもバラバラで,パーツの欠品もあり,自分の手におえないことは容易に察しがついた。また,無理に復活させるだけの魅力が感じられるカメラではない。
 最近,雑誌のふろくなどで,ピンホールカメラを入手する機会があったが,これらのピンホールカメラは,パトローネ入り35mmフィルムを使用するものである。次は120フィルムを使用するピンホールカメラを使ってみたかったので,再起不能と思われるこのカメラをピンホールカメラ化することにしたのである。

ピンホールをつくる

 一般に,ピンホールカメラの画質をよくするには,できるだけ薄い素材に,正確に円形の,できるだけ小さいピンホールをあければよいとされている。雑誌のふろくのピンホールカメラは,そういう意味でよくできたカメラであった。しかし,それでは,おもしろくないのである。きれいに写りすぎて,おもしろくないのである。そこで,やや厚めの素材にピンホールを開けて,それを組みこむことにした。
 選んだ素材は,フィルムのパトローネである。ほどほどの厚みがあり,工作が楽になると考えられる。これを開き,画鋲を軽く打ちこむようにした。なんとか貫通したあたりで,画鋲を回して,穴が円形に広がるようにする。
 最後にヤスリでバリをとれば,完成である。

ピンホールをカメラにつける

 カメラからは,シャッターユニットおよび撮影レンズを完全に取り去る。
 ピンホールを,両面テープでとりつけたら,パテですきまを埋めて固着させ ,さいごに周囲を黒く塗る。
 なお今回は,自動車のボディ補修用のパテと塗料を使用した。

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