スーパーキヤノマチックレンズR 58mm F1.2

絞りの粘りを拭き取ろう。

by ジャンク大帝

レンズについて

 キヤノンが発売した一眼レフカメラのさいしょのシリーズ,「キヤノンフレックス」用の大口径標準レンズである。「キヤノンフレックス」では完全自動絞りが実現されており,ボディで巻き上げ動作をおこなうとレンズ側の自動絞り用のバネがチャージされ,ボディでレリーズ動作をおこなうとレンズ側の自動絞りが実行されるようになっている。

入手

 2015年8月に,「ブックオフ」広島大手町店にて,「キヤノンフレックスRM」とあわせて780円(200円引きクーポン券使用)で救出(2015年8月4日の撮影日記)。

症状・診断

 絞りが開放に戻らない。しばらく放置していると開放に戻ることから,絞り羽根が軽く粘っているものと考えられる。

分解

 目的地は,絞り羽根である。前玉から分解するべきか,後玉から分解するべきか,迷うところだ。まずは,分化しやすそうな,前玉から分解していくことにする。
 まず,銘板をはずす。

 カニ目回しの入りそうな穴があるので,これを利用してさらにリングをはずす。

 リングがはずれると,レンズを取り出すことができた。傷つけないように,また,前と後ろがわからなくならないように注意して取り出す。

 さらにリングをはずしていくと,絞り羽根に到達する。レンズを1枚1枚はずさなくても,このユニットをすっぽりとはずせたのではないか?(^_^;

ライターオイルをちょっとだけつけて,綿棒で軽く絞り羽根を掃除した。何回か繰り返すと,絞り羽根がシャキっと開くようになった。

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