TTL開放測光に対応したMCレンズの廉価版望遠レンズである。
2013年に,100円で救出。
レンズ内に顕著なカビの発生がある。レンズのカビは湿気が多いと発生しやすく,空気の出入りがあるところで繁殖することになる。そのような場所としてはレンズの表面があるが,ここは目立つし掃除しやすいので重症になるまえに清掃をおこなうことにつながると思われるが,レンズの内部にカビが発生すると,レンズの分解が必要になり,清掃が面倒なものになる。レンズの内部では虹彩絞りの前後が,絞りの動作等により空気の出入りが多くなるためか,カビが発生しやすい場所の1つとなる。
前玉の分解は,比較的容易なことが多い。まずは,銘の入ったリングをはずす。
そして,前玉をまわせば,
前玉2枚はすぐにはずれる。
しかし,カビがあるのは前玉ではなく,やはり絞り前後のようだ。
虹彩絞りは,後ろの方にあることが多い。そこで,後玉をはずすことにする。この3本のネジをはずして,カバーを取る。
そうすれば,後玉は簡単にはずせる。そして,カビはやはりそこにあった。
この時代のシンプルなレンズは,絞りなどの連動機構もシンプルで,後玉からでも分解しやすいと言えるだろう。