TAMRON AF 28-300mm
F3.8-6.3 LD Aspherical IF

by ジャンク大帝

レンズについて

  1999年に発売された,ズーム比10倍を超える高倍率ズームレンズである。28mm〜300mmという,一般的に使用される焦点距離をすべてカバーしており,常用レンズとしては十分なコンパクトさも実現されている。焦点距離によって最短撮影距離が大きく異なり,とくに28mm時に1mを超える点は惜しまれる。

入手

 2009年2月に,カメラのキタムラ可部店のジャンクコーナーから救出(800円)。

問題点

 レンズ内に小さなカビが認められる。

分解

 カビは,前群レンズの前側と後側にあるように見える。前群をはずせば,これらの清掃は容易におこなえることがわかる。
 まず,前玉をおさえているリングをはずすことに取りかかる。この種のリングはネジこまれていることが多い。そのような場合は2か所に穴(あるいは凹み)があって,カニ目回しのような道具を使って回せばはずれるようになっている。しかし,このレンズでは,そのような穴が1か所しかない。

 とりあえず,穴にドライバをつっこんで動かしてみると,このリングはへらへらっと浮くのである。もしやと思い,少し力を入れると,簡単にはずれた。はめこんであるだけだったのである。

 あとは,3つのネジをはずせば,簡単に前群レンズを取り出して清掃することが可能になる。

 清掃ができれば,あとは元通りに組み立てるだけであるが,前群レンズを固定するネジをとめる部分はプラスチックであり,あまり強くネジを締めることができない。正面のリングも,突起を合わせてただはめこむだけであり,分解も組み立ても簡単なのはありがたいが,強度などの面で心配になるつくりをしているように感じられてしまうのであった。

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