ニコン F-501 AF

ニコン様をニコイチする。

by ジャンク大帝

カメラについて

 1986年に発売された,ニコンのAF一眼レフシステムを形作ったカメラである。ニコンで初めての(F3AFのような特殊なものを除いて)オートフォーカス一眼レフカメラだったため,それなりの数が売れたようである。しかし初期のオートフォーカスカメラなので,オートフォーカスの性能がいまひとつという印象を受ける。その結果として,中古品の市場では数も多く人気もないカメラとなり,ジャンクコーナーの常連と化す。

入手

 2013年から2014年ころに入手。1台は関東地方のハードオフで500円程度のジャンク品(以下,Aとする),もう1台はニコンFE(黒)を入手した際にオマケとしてついてきたジャンク品(以下,Bとする)。

症状

 ハードオフで入手したほう(A)は,AF切り替えレバーを操作してもAFカプラが出てこず,レンズ駆動モーターの動きが伝わってこない状態で,オートフォーカスが使えないジャンク品である。
 オマケでついてきたほう(B)は,露出計と連動するAiカプラが動かなくなっているジャンク品である。

分解

 それぞれ,「Aはオートフォーカスが動作しない」「Bは露出計連動Aiカプラが動かない」点を除いて,動作に問題点は見られない。AのAFカプラを直すのは難しそうに思われたので,AのAiカプラをBに移植して,ニコイチすることにした。「ニコイチ」とは,「2個」の故障品から使える部品を融通しあって「1個」の動作品をつくりあげることをいう。

 AおよびBから,Aiカプラがついているマウントまわりのカバーをとりはずす。そのためにはまず,マウントを止めている5つのネジをはずす。

 つぎに,AF/MF切り替えレバーをはずすが,ネジが見当たらない。こういうときは,貼り革の下にネジが隠れているのが1つの定番パターンだということは,覚えておこう(笑)。切り替えレバーをはずし,さらにその下にあるネジもはずしておく。

 さらに,マウントの下にあるネジ1つと,ペンタ部の左右にあるネジ1つずつ,3つのネジをはずせばよい。

 あとは,こねくりまわして,マウントまわりのカバーをはずすことができる。


 うまくはずれたら,AのカバーとBのカバーを交換して,元通りに組み立てる。
 これで,オートフォーカスも絞りの連動も使える,動作するNikon F-501AFのニコイチ再生が完成する。

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