ペンタックスの小型軽量メカニカル機。中古市場での人気が高く,状態のよいものにはとんでもなく高い値段がついていることもある。
以下の手記は,1999年にmycat1氏から投稿されたものである。
先日,カメラのキタムラでジャンク品のペンタックスMXを手に入れました。
価格は税別¥300です。店員さんの説明では,一応巻き上げ,レリーズはできるけど,露出計の精度や絞りレバーの動作は保証できませんとのことでした。
外観はそれなりに使いこんでありややくたびれていて,なによりもどこかに落としたらしく,ペンタカバーの頂点が3mmほどへこんでいました。それでも¥300という値段から即,ゲットしました。
家に帰り,早速細部を調べてみると,まずペンタカバーのへこみは内部のプリズムにまでは影響していないようで,ファインダースクリーン上にへんな陰りや乱反射は見られずひとまず安心。
次に露出計ですが,バッテリーが入ってないのでその辺にある単3電池2本を仮結線し,露出計を作動チェック。他の手持ち1眼レフの測光値と比較したところ,測光分布にやや違いがあるものの,ほぼ正常でした。
巻き上げは非常にスムーズで強いて難点を挙げればクイックリターンミラーの作動音がカチン,カチンと大きく,各部のモルトはベトベト状態で,でもまあーコレぐらいは仕方のないところです。
一通りチェック,清掃を済ませ,いざ試し撮りと云うときに私は重要なことに気がつきました。そう,ピンホールカメラではないからレンズがなければ写せません。ちなみに私はニコン,ミノルタユーザです。あーあ 試し撮りはもう少し先になりそうです。